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個人事業主として鍵屋 ~7つのポイントを徹底解説~
鍵師という仕事は人々の生活に欠かせない鍵に関してのプロです。人々の生活を支える重要な仕事となっており、需要も高い仕事となっています。
それだけ需要の高い仕事であるため、「個人で開業して自分だけの力で仕事をしてみたい」と考えて、鍵師として開業・独立する人も増えています。しかし、「どのように鍵師として個人で仕事を行えばいいんだろうか」と悩む人も少なくありません。本記事では、鍵師として個人事業主で仕事を行っていく際のポイントについて解説します。
【目次】
1.鍵師は個人事業主として行えるのか
1.1 開業届を出せばだれでも開業可能
1.2 お客様に信頼されるだけの知識や技術が必要
2.鍵師として独立する際におさえておくべきポイント一覧
2.1 開業の手続き
2.2 知識や技術
2.3 開業資金
2.4 事務所
2.5 お金の管理
2.6 安定的な経営
2.7 従業員を雇う
3.まとめ
1.鍵師は個人事業主として行えるのか
まずこれから鍵師を行おうと考えている人は、そもそも鍵師として個人事業主で働けるのかイメージが湧いていない方も多いと思います。まずは、鍵師として個人事業主で仕事を行うための基礎知識を解説します。
1.1 開業届を出せばだれでも開業可能
結論から言うと、開業届さえ出せば鍵師として開業することができ、仕事を行うことができます。鍵師は職人的要素の強い職業もでもあるため、一般的に学歴や年齢が問われることはありません。必ず必要な資格などもなく、やる気さえあれば鍵師として開業して働くことができます。
1.2 お客様に信頼されるだけの知識や技術が必要
開業届を出せばだれでも仕事を行える鍵師ではありますが、きちんとお客様のお役に立っていくには、専門的な知識と技術が必要とされます。鍵の仕組みや作成方法など様々な知識・技術を身に付ける必要があるため、すぐに一人前というのは難しいでしょう。
また、特に資格などが無くてもできる仕事ではありますが、鍵屋としての技術を高めるために関連する資格を取得している人も多くいらっしゃいます。やはりお客様から信頼を得ることができなければ、事業を行っていくのは難しいのです。
2.鍵師として独立する際におさえておくべきポイント一覧
鍵師として個人で独立して仕事を行うことは簡単ですが、しっかりと事業を行っていくことは簡単なことではありません。しかし、事業を行って世の中の人達の役に立っていくことは非常にやりがいのあることなのでぜひ挑戦してみてほしいです。ここからは、鍵師として独立する際におさえておくべきポイントを解説していきます。
- 開業の手続き
- 知識や技術
- 開業資金
- 事務所
- お金の管理
- 安定的な経営
- 従業員を雇う
2.1 開業の手続き
鍵師は必要な資格などは無いため、開業するにあたっても開業届を出せば開業可能です。開業届とは、個人が事業を始めたことを税務署に知らせるための書類のことです。開業届を税務署に提出すると、「個人事業主として所得税を納めます」と税務署に知らせることになります。
もし、今まで会社に勤めていた人は、国民健康保険への切り替えや国民年金への切り替えなど各種手続きが必要になります。今まで会社が行ってくれて簡単だったものも、個人事業主になると自分で実施すべきことが多くなるので、責任を持って行うようにしましょう。
2.2 知識や技術
鍵師としてきちんとお客様のお役に立っていくには、専門的な知識と技術が必要とされます。個人で鍵師として働いていく中で、鍵の仕組みや作成方法など様々な知識・技術を身に付けなければいけません。お客様が鍵師に求めることは、信頼できる知識や技術です。お客さまが安心して依頼できるような一人前の知識と技術を身に付けられるように尽力しましょう。独学も良いですが、研修などに参加して自分が知らないことや技術を身に付けるのは非常におすすめです。
2.3 開業資金
鍵師は様々な業務があり、行う業務によって必要な開業資金も変わりますが、開業時に必要なものとしては、鍵の開錠や修理に必要な道具一式、出張用の車があれば大丈夫でしょう。鍵の開錠や修理に必要な道具は特殊なものも必要になるため少し費用がかかりますが、それらすべてを揃えるには100万円程度あれば良いでしょう。
ただし、「業務を行う上で必要なもの」は鍵の開錠や修理に必要な道具や車くらいですが、「鍵師としての事業を行う上で必要なもの」は他にも様々必要です。例えば、ホームページを開設するための費用や、ポスティングやWeb広告などの宣伝広告費などが必要になります。
これらの必要な資金を準備できれば良いですが、それだけの多額のお金を準備するのは正直難しくもあります。個人事業主であれば以下のような方法で開業資金を準備することも可能なので、検討してみましょう。
- 日本政策金融公庫からの融資
- 銀行からの融資
- 信用金庫からの融資
- 信用保証付の融資
2.4 事務所
基本的に出張で依頼を受ける場合は自宅で開業することも可能です。別途事務所が欲しい人は、また別に場所を借りる必要があります。しかし最近ではそのような人向けに、「バーチャルオフィス」の需要が高くなっています。バーチャルオフィスとは、物理的なスペースを貸し出すレンタルオフィスやシェアオフィスとは違い、物理的実体を有さない「仮想の事務所」となっています。バーチャルなので実際に入居などをすることはありませんが、代わりに、専用の電話番号や郵便物の受け取り先として、事務所の住所を利用することができます。
オフィスは、一般的に大きなコストがかかるものです。不動産や家具、通信設備などを用意するだけで、数百万円以上の初期費用が必要となることも珍しくありません。また、オフィスを借りるとなると、賃料や光熱費、清掃費用など、月々の固定費がかさむこともあります。そこで、バーチャルオフィスを利用すると、実際にオフィスを借りることなく、必要なサポートを得ることができます。住所や電話番号を持っていることで、業務をスムーズに進めることができ、ビジネス展開に役立ちます。
2.5 お金の管理
鍵師として個人事業主を行う場合、経営者であるという意識も持たなければなりません。会社員よりも自分のお金をきっちりと管理しておくことがとても重要となります。売り上げや損益、経費などをきちんと管理し、自分の行っている事業の管理を行う必要があるのです。細かな管理が自分の事業を発展させるポイントとなり得ます。鍵師として個人事業主を行うのであれば、以下のポイントはおさえておきましょう。
- 領収書や請求書の保管を徹底する
- 銀行口座などは事業用を準備する
- 帳簿付けを日頃から行っておく
- 税金などに関する知識を身に付けておく
2.6 安定的な経営
鍵師として独立した場合、実際にお客様の対応を行うのは自分なのでいわば「プレイヤー」ですが、「経営者」でもあるため、安定的な経営を行うためにも努力をしなければなりません。初めて事業を行う人も多くいるため、中々損益分岐点も超えず、事業が安定しない個人事業主は少なくありません。ただ顧客の対応に追われるのではなく、まずは経営の安定を図るように動きましょう。
2.7 従業員を雇う
もしも事業が発展してくれば、協力してくれる従業員を雇うということも考えていくと良いでしょう。従業員を雇用することで、事業の拡大を狙うことができます。事業を拡大するには、1人では限界があるため、従業員を雇用することが必要です。従業員がいれば、足りない部分を補えるため、業績アップや事業の拡大に繋がりやすくなります。まだまだ事業が軌道に乗っていない起業当初の段階では雇うべきではありませんが、事業が軌道に乗ってくれば、さらなる発展を見越して従業員を雇っていくと良いでしょう。
3.まとめ
本記事では、鍵師として個人事業主で仕事を行っていく際のポイントについて解説しました。個人事業主として事業を行っていくのは、簡単なことではありません。起業当初は上手くいかないことも多く、苦戦することも多いかもしれません。しかし、お客様のお役に立ち、懸命に経営を行っていくことは非常にやりがいがあります。経営が軌道に乗ってくるということは、それだけ経営者として成長した証です。ぜひ鍵師として個人事業主になり、1人の経営者として発展していきましょう。