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鍵屋として個人事業主になるには事前準備が重要! 独立前に実施しておくべきポイントを徹底解説
様々な働き方が認められている現代では、個人事業主として働く人も多くなってきています。その中でも鍵屋という職種は、独立して個人事業主になりやすいことから、「独立して鍵屋になりたい」と考える人も少なくありません。
理想のライフスタイルを考えるうえで、働き方を考えていくことは非常に良いことです。しかし、鍵屋として個人事業主になるにはどのような準備が必要か分からず、一歩が踏み出せないという人もいるでしょう。
本記事では、鍵屋として個人事業主になる際の事前準備や、勤務している会社を退職する前に準備しておくべきことなどを解説します。
【目次】
1.鍵屋として個人事業主になるには事前準備が重要
1.1 鍵に関するトラブルを解決して報酬をいただく
1.2 顧客対応と経営の両方をする必要がある
1.3 特別な資格などは必要ない
2.退職前に準備すべきこと
2.1 必要書類の準備
2.2 クレジットカードの作成
2.3 必要資金の把握
3.鍵屋として個人事業主になる際に準備すべきこと
3.1 顧客対応できる知識と技術
3.2 開業届を出す
3.3 国民健康保険への加入
3.4 国民年金への切り替え
4.まとめ
1.鍵屋として個人事業主になるには事前準備が重要
鍵屋として個人事業主で生きていくには事前準備が重要になります。新しい一歩を踏み出す時に何も準備していない状態で飛び出してしまうと、思わぬ方向へ転んでしまったり、事業が順調に進まなかったり、といった恐れもあるのです。
まずは鍵屋という仕事の概要について理解しましょう。
1.1 鍵に関するトラブルを解決して報酬をいただく
鍵にまつわる様々なことに関して対応しているのが鍵屋ですが、一概に鍵屋と言っても世の中に鍵屋はたくさんあり、鍵屋の中にも種類があります。具体的には以下のような仕事があります。
- 鍵の開錠:鍵の紛失トラブル、金庫の鍵開けなど
- 鍵の交換:玄関ドア、シャッターの鍵など
- 鍵の修理:鍵が開かない、入らない、回らないなどのトラブル対応
- 鍵の作成:合鍵の作製、鍵紛失時の作成など
様々な仕事内容があり、全てを網羅して仕事を請け負っている鍵屋もいれば、どれか1つを専門分野として行っている鍵屋もいます。
1.2 顧客対応と経営の両方をする必要がある
鍵屋として独立すればあなたは、顧客の対応をする「プレイヤー」でもあり、鍵屋としての事業の継続·発展をおこなう「経営者」でもあります。プレイヤーの仕事ももちろん重要ですが、それだけに気を取られていると事業の管理やお金の管理がおろそかになり、うまくいかない可能性があります。経営者としての経営ノウハウも培って、顧客の対応と経営の両方をしっかりとおこなっていく必要があるでしょう。
1.3 特別な資格などは必要ない
鍵屋は必ず必要な資格などはありません。やる気さえあれば、開業届を税務署に提出することで、鍵屋として開業して働くことができます。ただし、鍵屋としてきちんとお客様のお役に立っていくには、専門的な知識と技術が必要とされます。鍵の仕組みや作成方法など様々な知識·技術を身に付ける必要があるため、すぐに一人前というのは難しいでしょう。開業まで時間の余裕がある方は、鍵屋としての技術を高めるために関連する資格を取得しておくのも良いでしょう。
2.退職前に準備すべきこと
鍵屋として個人事業主になる際、もし企業に勤めているのであればその企業を退職する必要があるでしょう。実際に退職する際にも、事前に様々な点を準備しておくことでスムーズに退職や独立をすることができます。ここからは退職前に準備すべきことを解説します。
2.1 必要書類の準備
独立した後の確定申告の際に必要になる源泉徴収票や、雇用保険の受け取りをする際に必要になる雇用保険被保険者証などの必要書類は、退職する前までに準備を始めておきましょう。退職後におこなおうとすると、退職した会社に依頼しにくくなってしまったり、無駄な手間がかかったりしてしまうことがあります。また、健康保険証や社員証は会社に返却する必要があります。漏れがないように、会社に返却するものは把握し、返却の準備もしておくようにしましょう。
2.2 クレジットカードの作成
個人事業主になるとクレジットカードやローンの審査が通りにくくなります。「企業に勤務していないため、収入が安定的でない」と判断されてしまい、会社員として働いていた時と比べて社会的信用が低下する傾向にあるのです。また、個人事業主になってからクレジットカードが作れたとしても、利用できる限度額が10万円など、比較的少額でしか利用できないケースも多々あります。現状クレジットカードを持っていなかったり、今後作ろうと考えていたりする方は、社会的信用の高い会社員として働いている時に済ませておくと良いでしょう。
2.3 必要資金の把握
独立する前に、必要な資金の把握をしておくことも重要です。個人事業主になってから事業を円滑に進めるためには、ある程度の資金は必要になります。必要資金が把握できていないことによって、個人事業主になってすぐ資金で悩んでしまう方も少なくありません。
鍵屋として開業する場合、おこなう業務によって必要な開業資金も変わりますが、基本的に出張で依頼を受ける場合は自宅で開業することも可能なので、開業時に必要なものとしては鍵の開錠や修理に必要な道具一式、出張用の車があれば大丈夫でしょう。鍵の開錠や修理に必要な道具は特殊なものも必要になるため少し費用がかかりますが、それらすべてを揃えるには100万円程度あれば良いでしょう。必要な資金を把握し、貯金など資金の準備をおこなっておきましょう。社会の信用があるうちにローンを組んで資金にあてるというのも良いでしょう。
3.鍵屋として個人事業主になる際に準備すべきこと
会社を退職して、「鍵屋として独立する」と決めたら、個人事業主としての準備が必要です。ここからは、鍵屋として個人事業主になる際に準備すべきことを解説します。
3.1 顧客対応できる知識と技術
鍵屋は鍵を通してトラブルなどから人々を守るプロとして、お客様に信頼される知識と技術を身に付ける必要があります。鍵は常に進化していくので、製品の把握や交換方法、鍵開け方法などを新しく覚えていき、常に技術を高めていく必要があります。顧客対応を円滑に進めるために、知識と技術をしっかりと身につけましょう。
3.2 開業届を出す
開業届とは「個人事業の開業·廃業届出書」のことを指し、事業を新たに開始するときや廃止するときに税務署に提出が必要になります。開業届は事業を始めた日から、1ヶ月以内の提出が義務付けられております。また、融資や屋号入りの銀行口座を申請する際に、開業届の控えが必要になります。そのため、早めに開業届を提出した方が良いでしょう。
3.3 国民健康保険への加入
会社に勤めている際は会社の健康保険や雇用保険、厚生年金保険に入っていますが、個人事業主は自らで国民健康保険に切り替える必要があります。国民健康保険の切り替えの期限は、退職後14日以内です。お住まいの地域にある市役所や役場での加入手続きになります。会社に勤めている際は保険料の半額を会社が負担してくれますが、国民健康保険になると全額負担になります。そのため会社員時代よりも、払う保険料が上がることを把握しておきましょう。
3.4 国民年金への切り替え
20歳以上、60歳未満の日本国民は、国民年金の加入が法律で定められております。会社員で厚生年金に加入していた方は、退職する際に国民年金へ切り替える必要があります。国民年金への切り替えは、お住まいの地域の市役所や役場で手続きが可能になります。手続きを行う際は、社会保険の資格喪失証明書や雇用保険の離職票などが必要なので、準備をしておきましょう。
4.まとめ
本記事では、鍵屋として個人事業主になる際の事前準備や、勤務している会社を退職する前に準備しておくべきことなどを解説しました。今まで会社が行ってくれていたことでも、個人事業主になると様々なことを自分で実施する必要があります。個人事業主は自由な部分も多いですが、その分責任が伴います。しっかりと準備を整えて、独立ができるようにしていきましょう。