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開業の基礎知識と重要ポイントを徹底解説
皆さんは「開業する」とは何を意味するか、開業する前にどんな準備をした方がいいかについて理解されていますか?個人事業主として収益を拡大させようと考えているのであれば、避けては通れないのが「開業」になります。開業に関しての基礎知識や押さえておくべきポイントを理解しておくことが、個人事業主としての事業が成功するかそうでないかを分けるといっても過言ではありません。今回の記事では、個人事業主として開業する基礎知識などに就いて解説していきます。
〈目次〉
1.「個人事業主として開業する」とは?
2.開業する際の4つの重要ポイント
2.1 開業するビジネスを定める
2.2 事業計画を考える
2.3 開業資金
2.4 開業に必要な書類の準備
3.まとめ
1.「個人事業主として開業する」とは?
「個人事業主として開業する」とは、税務署に個人事業の「開業届」を提出し、受理されることを指します。この「開業届」というのを簡単に説明すると、「個人事業として継続した仕事を行なっていきます」と宣言をすることです。なぜわざわざ宣言しなければならないのでしょうか。また、「開業届」を提出することでどんなメリットがあるのでしょうか。
まず、開業届を提出することの最大のメリットとして「青色申告」が可能となります。この青色申告を利用すると、最大65万円の節税をすることができるのです。また開業届を提出すると、「屋号」といわれる個人事業主上での自分の組織名のようなものでの銀行口座を開くことも可能になります。屋号で銀行口座を開くと、顧客から信用をしていただけたり、仕事とプライベートのお金の管理をしやすくなったりするので、とてもメリットがあります。
2.開業する際の4つの重要ポイント
「開業することのメリットは理解できたけど、開業したことがないから何を準備すればいいか分からない。」と考えられた方は多数いらっしゃるかと思います。ここからは開業する際に抑えておくべき4つのポイントについて確認していきましょう。
2.1 開業するビジネスを定める
最初に考えるべきポイントとして、「個人事業主としてのビジネスは何か?」について考えることが必須となります。ビジネスとして何を始めたらいいかまだ分からないといった方は以下のチェックリストを基に考えてみましょう。もうすでに事業を立ち上げている方もいらっしゃると思いますが、改めて以下のチェックを実施なさってみてください。
誰がその商品・サービスを心の底から欲しがっているか?
どんな悩みを解決したいと思っているか?
その問題をどのように解決するか?
2.2 事業計画を考える
次に考えるべきポイントは、「事業計画」になります。銀行からお金を借りる際や、クライアントに自分の事業がどう成長していくのかを説明する際などに事業計画があると一気に信頼の度合いが上がります。ただ事業計画書を作成するだけであれば、一般的な事業計画書をダウンロードすれば良いのですが、事業計画書を作成する際は「逆算して考える」ということを意識してみましょう。目先の仕事やすぐに手に入りそうなお金だけでなく、「自分のビジネスをどう成長させていきたいのか?」「ビジョンは何か?」「最終目的は何か?」といったことをまず考えましょう。それを踏まえた上で今すぐに取りかかるべきことを決めていくことで、将来のために必要な事業計画書を作成することができます。
2.3 開業資金
開業資金に関しては、ご自身のビジネスモデルによって変動致します。そのため、「おおよそこのくらいかな?」と考えていた開業資金が、実際には想定以上の費用がかかってしまったということも少なくありません。皆さんが見落としがちな費用について以下に掲載しておきますので、参考にしていただけると幸いです。
事務机などの備品購入費
パソコン・印刷機などの機器の購入費用
賃貸物件の敷金・礼金
商品・材料の仕入れ費用
改装費
広告費用
2.4 開業に必要な書類の準備
最後に開業に必要な書類について見ていきましょう。
<開業するのに必要なもの>
開業届(控えの方にも記入しておく)
本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、被保険者証など)
個人番号が分かるもの(マイナンバーカード、個人番号記載の住民票、個人番号通知カード)
印鑑(訂正印として使用する場合があります)
<任意だが提出しておいた方がいいもの>
青色申告承認申請書(最大65万円の節税になる)
青色事業専従者給与に関する届出書(親族を従業員とする場合、給与を全額経費として計上できる)
源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書(従業員の源泉徴収を年12回から年2回にまとめることができる)
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。個人事業主としての開業については理解しておくことで、闇雲に開業することなく、しっかりと準備をして個人事業主としての事業を実施することができます。開業して事業を継続していくことは簡単なことではありませんが、成功すると大きなやりがいに繋がります。まずはしっかりとした知識を身に付け、事業を構築していきましょう。