ブログ
損益分岐点とは?事業を行う上で重要な損益分岐点を解説
損益分岐点とは?事業を行う上で重要な損益分岐点を解説
個人事業主として事業を進めていく際、一番重要なことは利益を出していくことです。
どのくらい売れば黒字になるのかを数値ベースで認識しておくことはとても重要となります。
今回は、黒字経営には欠かせない損益分岐点について解説していきます。
〈目次〉
1.損益分岐点とは
2.損益分岐点の分かりやすい考え方
3.損益分岐点の改善方法
3.1 固定費を削減する
3.2 変動費を抑える
3.3 売上の向上を図る
4.まとめ
1.損益分岐点とは
損益分岐点とは事業を経営するにあたって、損益が0になる状態の事です。
損益が0になるということは、かかった費用や経費を収益でカバーでき、ここからは利益が出ていく状態の事です。
開業して間もない個人事業主、まずこの損益分岐点にいち早く到達することが必須になります。
2.損益分岐点の分かりやすい考え方
損益分岐点は、必要な費用や経費を収益が上回ったら黒字、下回ったら赤字ということになります。
簡単に式を表すと『利益=売上-費用』ということになり、この場合に利益がマイナスにならず、0になる部分が損益分岐点です。
3.損益分岐点の改善方法
利益を少しでも多く残すには、損益分岐点を改善する必要があります。費用である固定費と変動費を削減し、売上を増やすことで損益分岐点は改善されます。
損益分岐点の改善方法について解説します。
3.1 固定費を削減する
変動費とは、人件費、通信費、地代家賃、広告宣伝費、リース料、光熱費など、業績の変動に関係なく、売上があってもなくても毎月必ず必要になる費用のことを指します。
売上に関係なく発生してしまうので、売上が少なければ負担が大きくなりかねません。
そのため、固定費の見直しを行い不要なものは削っていくことが必要です。
例えば、家賃や保険料の見直し、人件費について見直しを図ることで改善します。
3.2 変動費を抑える
変動費は、原材料、販売手数料、運送費、消耗品費など、事業の売上を上げていくために必要になる費用のことを指します。
変動費を抑えるには、工程や原材料などの費用の見直しを行うと良いでしょう。売上にあまり貢献していない変動費を探し出し、対策を行うことが大切です。
工程等を見直して改善することで、変動費が下がることに加えて、作業効率が上がり売上自体が上がることもあります。
ただし、原材料等を削減し続けると商品やサービスの質が落ちてしまうことがよくあります。そうなると一時的には損益分岐点が下がったとしても、長期的に見た時に顧客満足度が落ちてしまい、売上が下がる恐れがあります。コストカットはとても大切ですが、慎重に改善を行いましょう。
3.3 売上の向上を図る
損益分岐点を引き下げるために固定費や変動費を下げることはとても有効的ですが、どのように売り上げを向上させていくかということも同じくらいに重要です。
売上は簡単に上がるものではありませんが、以下の公式を現状の事業に当てはめて、どの部分が伸ばすことができるか考えてみましょう。
売上高=単価×客数×回転数
売上を向上させていくにあたり、現在の単価や客数、回転数の中でどこが弱いのかなどを判断し改善するだけでも結果は大きく変わってきます。
4.まとめ
黒字経営には欠かせない損益分岐点について解説しました。損益分岐点は、赤字と黒字の境界線を知るために欠かせないものになります。
個人事業主にとっては、まずこの損益分岐点に到達させることが、1つの基準となります。損益分岐点に到達できなければ、ひたすら赤字経営を行っていくことになります。
損益分岐点を改善していくためには、固定費や変動費を見直して削減したり、単価や客数、回転数を見直して売上をさらに上げていったりすることが重要です。
あなたの事業は今どのような状況なのか一度確認を行ってみましょう。