ブログ
新規事業で必要なコストとは? イニシャルコスト・ランニングコストについて解説
新規事業で必要なコストとは?
イニシャルコスト・ランニングコストについて解説
新規事業を始める際は、必ずコストがかかります。コストを考慮せずに事業をスタートしようとすると、資金不足で倒産してしまう可能性が高く、事業失敗に繋がることがあります。
また、長期的な視点で考えると、2つのコストのバランスを取ることが重要です。
今回の記事では、新規事業を始める際に考慮すべきコストについて解説します。
〈目次〉
1.新規事業で必要なコスト
1.1 イニシャルコスト
1.2 ランニングコスト
2.イニシャルコストはどのようなものがかかるのか
3.ランニングコストはどのようなものがかかるのか
4.まとめ
1.新規事業で必要なコスト
新規事業に必要なコストは事業の規模や内容によって異なりますが、2つの共通するコストがあります。
1.1 イニシャルコスト
イニシャルコストとは、事業を開始する前にかかる初期費用のことです。売上を作るために必要な費用であり、事業開始後の利益でまかなっていくことになります。
例えば、引っ越しや車の購入などにも使われます。会計上では、固定費として扱われます。
1.2 ランニングコスト
ランニングコストとは、事業を継続するために必要なコストのことです。建物や機材、設備、備品などの維持費用が含まれます。
ランニングコストが売上を上回ってしまうと、赤字になります。そのため、できるだけ最低限に抑えることが重要です。
2.イニシャルコストはどのようなものがかかるのか
イニシャルコストには、物件、設備費、備品、雇用などの費用が含まれます。
2.1 物件
物件には、賃貸契約に必要な敷金・礼金、契約更新手数料、仲介手数料、保証金などの費用がかかります。また、入居前には改装・修繕費用が必要になる場合もあります。
2.2 設備費
ビジネスに必要な設備や機器の購入・レンタル費用がかかります。例えば、コンピュータやプリンター、電話機、カメラ、店舗内の照明や空調設備などが含まれます。
また、専門的な機器や設備が必要な場合には、購入費用やリース料金がかかることもあります。
2.3 備品
ビジネスを行うために必要な備品や消耗品の購入費用がかかります。例えば、書類用品、オフィス用品、清掃用品、化粧品、飲料、食料などが含まれます。
2.4 雇用
ビジネスを行うために必要な人員を雇用するためには、従業員の給与や社会保険料、労働保険料、福利厚生費用などがかかります。また、従業員の採用に必要な広告費用や、研修費用なども含まれます。
3.ランニングコストはどのようなものがかかるのか
起業後もビジネスを継続するためには、イニシャルコストだけでなく、ランニングコストも重要です。以下に、一般的なランニングコストの例を解説します。
3.1 家賃
事業用のオフィスや店舗を借りる場合、毎月家賃を支払う必要があります。家賃は地域や物件の種類によって大きく異なりますが、事業用の場合は住宅用に比べて高い場合が多いです。
3.2 光熱費
事業を行うためには、電気やガス、水道などの光熱費が必要です。オフィスや店舗で働くスタッフがいる場合は、それぞれの人数分の光熱費がかかります。
3.3 通信費
現代のビジネスにおいて、インターネットや携帯電話などの通信ツールは必須です。オフィスでのインターネット回線や携帯電話、スマートフォンなどの料金が通信費に含まれます。
3.4 人件費
スタッフを雇用する場合、給与や社会保険、労働保険、福利厚生費、退職金などの人件費がかかります。人件費は、経営者にとって最も大きなランニングコストの一つとなるでしょう。
3.5 広告費
事業を始めたばかりの場合、ブランディングや集客のために広告を出す必要があります。広告費は、テレビCMや新聞広告などの大規模な広告から、SNS広告やフライヤー配布などの小規模な広告まで様々です。広告費は、事業の規模や展開する地域によって異なります。
4.まとめ
新規事業を始めるためには、イニシャルコストとランニングコストの両方を考慮して、十分な資金を用意する必要があります。
イニシャルコストは一時的な費用ですが、初期投資が少なくても事業が成功することは稀です。また、ランニングコストは長期的にかかる費用ですが、収益が見込めるまで事業を継続するためには必要不可欠です。
以上のように、新規事業を始めるにあたっては、コストを見極め、適切に管理することが成功の鍵となります。