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KPI・KGIとは? 鍵屋の経営者がおさえておくべきビジネスの基礎
あなたは「KPI(Key Performance Indicator)」「KGI(Key Goal Indicator)」という言葉を聞いたことはありますか?KPIとKGIは、事業を慶枝していくうえで非常に重要な指標の一つです。これから鍵屋として事業をおこなっていくのであれば、今後このKPIとKGIを意識して事業を進めていくことが求められます。
本記事では、ビジネスの基本であるKPIとKGIについて解説していきます。鍵屋の事業を成功させるためのKPI・KGIの活用方法についても解説しますので、今後の事業に生かしてみてください。
【目次】
1.KPI・KGIとは?
1.1 KPIは目標に対しての達成度
1.2 KGIは最終的な目標
1.3 KPI・KGIの違い
2.KPI・KGIを設定する際のポイント
2.1 数値で測れる指標を定める
2.2 KGIと結びついたKPIを設定する
2.3 SMARTモデルを意識する
2.4 達成のための行動を明確にしておく
3.鍵屋の事業を成功させるためにKPI・KGIをどう生かすか
3.1 KPI・KGIの管理をして現状を把握する
3.2 KPI達成に問題があれば随時修正する
3.3 量だけではなく質のチェックもおこなう
4.まとめ
1.KPI・KGIとは?
KPIとKGIという言葉は聞いたことがあっても、「説明はできない」という人は多いと思います。まずはKPIとKGIとはどういったものなのか、またそれぞれがどのように異なるのか解説していきます。
1.1 KPIは目標に対する達成度
KPIは「Key Performance Indicator」の略で、「重要目標達成指標」と訳されます。目標達成に至る各プロセスでの達成度合を計測、監視することで、組織のパフォーマンス状況が確認・評価できる指標となります。そのため、KPIははっきりした数値で示すことが必要です。
例えば、今期の売上目標を達成するためのKPIを設定するとします。「売上=アポイント件数×平均販売単価×成約率」「売上=提案件数×平均販売単価×受注率」とした場合、営業の現場では、アポイント件数や提案件数を具体的なKPIの数値を設定できるでしょう。
KPIは、後ほど紹介する「KGI(重要業績評価指標)につながる指標であるかどうか」という視点が必要になります。また、KPIは最終的な目標であるKGIに到達するための過程で、達成するために行う施策を逆算して設定されます。そのためKPIは「過程」というイメージになります。
1.2 KGIは最終的な目標
KGIは「Key Goal Indicator」の略で、「重要業績評価指標」や「経営目標達成指標」と訳されます。企業や組織が展開するビジネスの最終目標を定量的に評価するための指標です。一般的には売上高や成約数、利益率、業界シェアなどがKGIに当たります。
KPIとKGIの大きな違いはKPIが中間目標であるのに対し、KGIは「最終目標」であるという点です。漠然とした目標ではなく、達成できたかどうかを客観的に判断できる具体的な数値を出すために設定されます。そのためKGIは「結果」を見る指標というイメージになります。
1.3 KPI・KGIの違い
KPIはプロセスの進捗状況を評価するための指標であるのに対し、KGIは達成するための最終的な目標を表す指標です。全体で掲げた最終目標がKGIになって、目標実現にむけて達成するための目標がKPIになります。
そのためKPIを達成すればKGIも自然と達成できる設定になります。もし、KPIを全て達成してもKGIが達成されない場合はそれぞれの設定を見直す必要があります。
2.KPI・KGIを設定する際のポイント
事業を発展させていくためには、明確なKPI・KGIを定め、達成に向かって行動していくことが重要です。ここからはKPIとKGIをどのように設定をしていくのか、4つのポイントで解説していきます。
- 数値で測れる指標を定める
- KGIと結びついたKPIを設定する
- SMARTモデルを意識する
- 達成のための行動を明確にしておく
2.1 数値で測れる指標を定める
KPIとKGIは、事業戦略や目的に応じた実現すべき成果を定め、その成果を数値化することが重要です。数値化することで、目標達成度合いを明確に把握し、進捗管理や改善策の立案に活用できます。数値化していなければ、「何がどこまで進んでいるのか」「あとどのくらいで目標達成できそうか」が判断できません。
2.2 KGIと結びついたKPIを設定する
KGIとは最終的な目的を達成するための成果目標でKPIは、KGIに向けた達成状況を測るための指標であり、KGIと密接に関連づけることが重要です。KGIとKPIを明確に定めることで、目的達成への方向性が明確になり、全員が一体となって取り組むことができます。
そのため、KPI・KGIを定めていく際は、まずKGIを設定し、そのKGIを適切に分解して戦略としてのKPIを設定していくようにしましょう。KPIを達成すればKGIも自然と達成できるものになっていなければ、KPIを見直す必要があります。
2.3 SMARTモデルを意識する
KGIの設定にあたっては、SMARTモデルを意識するとよいでしょう。SMARTモデルとは、以下の5つの要素によって、企業や組織の目標設定を行う定番のフレームワークです。
Specific(明確):設定する目標が明確な内容になっている
Measurable(測定可能):設定する目標が測定可能な内容になっている
Achievable(達成可能):設定する目標が達成可能な内容になっている
Relevant(関連性がある):設定する目標がKPIに関連している内容になっている
Time-bound(期限がある):設定する目標の期限が明確になっている
5つの要素はKGI設定時の注意すべきポイントにもなり、このモデルに基づいて設定したKGIは、設定後のチェック項目としても利用できます。この5要素を満たすことで、適切な数値目標が設定できるでしょう。
2.4 達成のための行動を明確にしておく
KPI・KGIの設定は、あくまでも目標達成に向けた手段であり、実際の行動につながらなければ意味がありません。そのため、目標達成のために必要な行動や取り組みを明確にしておくことが重要です。
また、KPI・KGIに対する責任者を明確にし、達成に向けた取り組みを促進することも大切です。責任者と一緒に、最終目標を達成するために設定した中間目標であるKPIが問題なく進行できているか、リアルタイムで把握・分析するようにしましょう。KPIの管理では、結果ではなく、結果を出すための指標を管理することが重要です。
3.鍵屋の事業を成功させるためにKPI・KGIをどう生かすか
ここまでKPI・KGIの重要さについて解説しましたが、鍵屋の事業を発展させていくためにKPI・KGIをどう活用すればいいのでしょうか?ここからは鍵屋の事業を成功させるためにKPI・KGIをどう生かすかについて解説していきます。
3.1 KPI・KGIの管理をして現状を把握する
KPI・KGIを達成して鍵屋の事業を発展させていくためには、KPI・KGIの管理をして現状を把握することが重要となります。鍵屋として事業経営をおこなっていくのであれば、鍵に関する顧客対応だけでなく、顧客を獲得するためのマーケティングも自分でおこなっていかなければなりません。そのためには、「現状のマーケティング施策からどのくらい問い合わせが来ているか」「問い合わせから実際の依頼にはどのくらいつながっているか」を自分で確認する必要があります。現状がきちんとチェックできていれば、その現状に合った次の行動を起こすことが可能でしょう。
3.2 KPI達成に問題があれば随時修正する
KPI・KGIの管理をして現状を把握し、KPI達成に問題があれば随時修正をおこなっていくことが必要です。KPIの達成が難しそうなのに、何も改善をおこなわないのは、KPIの設定・確認をしている意味がありません。KPIはKGI達成のための指標で、KPIを達成すればKGIも自然と達成できるものになっているはずです。「KPIを達成するためには何を改善するべきか」を考えて、行動や施策を修正していくようにしましょう。
3.3 量だけではなく質のチェックもおこなう
事業が軌道に乗ってきたら、「量」だけではなく「質」のチェックもおこなうようにしましょう。
KPIは数値のため、量ばかりに目がいきがちですが、質をチェックすることも大切です。事業を始めたての時は「まずは量をこなしていく」という考えでもいいですが、徐々にその質にも目を向けていきましょう。例えば、売上高に関するKPIなら日頃の売上金額だけでなく、予算や成約率に着目してKPIを設定してください。そうすることで、予算が足りなければ予算の確保をするといったような行動ができ、速やかに成果を出すことが可能になります。
4.まとめ
本記事では、ビジネスの基本であるKPIとKGIについて解説しました。KPIとKGIは、目標達成に向けた効果的な指標です。KPIは目標に対する達成度を評価するための指標であり、KGIは最終的な目標を定める指標です。正しく設定することで、目標に向けた方向性を明確化し、適切な施策をおこなうことができます。鍵屋の事業を順調におこなっていきたい人は、このKPIとKGIを意識して事業を進めていきましょう。