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鍵屋のフランチャイズ加盟とは? フランチャイズ加盟の基礎知識を解説
手に職をつけられる仕事として、開業を希望する人が多い鍵屋ですが、「個人事業主として鍵屋を行うのは難しそう」と感じる方も多いのではないでしょうか?確かに個人事業主として仕事を行う場合、自分で仕事を獲得する必要があるため一筋縄ではいきません。そんな時に1つの手段として挙げられるのがフランチャイズです。言葉では聴いたことがあるけど、「詳しくはよく分からない」という人も多いのではないでしょうか?
本記事では、フランチャイズの概要やメリット・デメリットなどを解説します。
【目次】
1.鍵屋の集客の難しさ
2.鍵屋として独立したいならフランチャイズ加盟も1つの手段
3.フランチャイズ加盟のメリット
3.1 親会社の知名度を活用できる
3.2 親会社のサポートを受けられて仕事が安定しやすい
4.フランチャイズ加盟のデメリット
4.1 ロイヤリティが発生する
4.2 基本的に親会社が定めているルールに従う必要がある
5.まとめ
1.鍵屋の集客の難しさ
鍵屋は一般的に学歴や年齢が問われることはないため、誰でも仕事を行うことができます。個人事業主として行う場合も開業届を出せばすぐにでも行うことができます。しかし、ただ待っていてもお客様から依頼が来るわけではなく、お客様は自分たちで獲得していく必要があります。
ですが、基本的にお客様は鍵に関してのトラブルやアクシデントがあってから依頼を行うため、基本的に鍵屋は受け身な仕事です。そのため、積極的に営業をかけ辛く、集客が難しい業種といえます。それでも個人で独立して鍵師の仕事をするのであれば、難しくても工夫して営業をかけなければなりません。
お客様を獲得するための方法は様々ありますが、一般的なものはチラシのポスティングややホームページなどのWeb媒体です。これらを活用して集客の施策を行っていくことが必須となります。費用に余裕があるのであれば始めから広告費用にお金をかけても良いと思いますが、開業当初はそれほど費用が多くない可能性が高いです。まずは認知を広げるための施策を小さく行っていくと良いでしょう。
2.鍵屋として独立したいならフランチャイズ加盟も1つの手段
個人事業主として鍵屋になって働く場合、開業して自分1人で事業を行うケースもありますが、鍵屋のチェーン店のフランチャイズに加盟して開業するケースもあります。
「開業して自分1人で事業を行うのは少し不安」という人は、鍵師としてのキャリアをフランチャイズで積むというのは良い選択肢といえるでしょう。
フランチャイズ加盟とは、フランチャイズ本部となる親企業に、加盟店がロイヤリティ(対価)を支払って、ブランド名や看板を使う権利や経営ノウハウを得て事業を行うビジネスシステムのことです。フランチャイズ加盟することで、親企業のノウハウを学ぶことができたり、親企業から集客のサポートを受けたりすることができるので、安定的な経営を行える可能性が高いです。
3.フランチャイズ加盟のメリット
個人事業主として鍵屋になって働く場合の1つの手段に上げられるフランチャイズ加盟ですが、メリットとしては以下の点があげられます。
- 親会社の知名度を活用できる
- 親会社のサポートを受けられて仕事が安定しやすい
3.1 親会社の知名度を活用できる
フランチャイズ加盟の最大のメリットは、親会社の知名度を活用できる点です。事業を成功させるには、サービスを提供するエリアや地域の人に自分という鍵屋の名前を知ってもらうことが重要なポイントになります。認知させることは簡単にできることではなく、費用をかけて施策を行ったり、営業を行ったりする必要があります。
ですが、フランチャイズ加盟店なら、すでにある程度名前が知られている親会社の名前を利用することができるので、開業初日からブランド力を活かして集客できます。すでに認知度があり、名前を知っているお店であれば、地域の人も安心して利用することができるでしょう。そのため、継続的に新規顧客を獲得できる可能性も高く、サービスに満足した顧客はリピーターになってくれる可能性が高いです。
3.2 親会社のサポートを受けられて仕事が安定しやすい
フランチャイズ加盟を行うと、営業の権利、商標、経営方法などがパッケージ化された事業の運営に必要なものを利用でき、親会社のサポートを受けられて仕事が安定しやすいです。開業前には本部のスタッフによる研修があったり、技術や知識、ノウハウの共有も継続的に行ってくれたりします。開業後も経営や店舗運営についてアドバイスを受けることが可能となっています。そのため、その分野に関して未経験であっても、開業を行いやすいと言えるでしょう。
また、広告などの認知を広げる施策も親会社が行ってくれることが多いです。個人時で事業を行う場合、広告にかけられる費用は限られてしまいますが、ブランド認知の為に親会社が代替的に広告を実施してくれることが多いので非常に効果が高いものになります。
4.フランチャイズ加盟のデメリット
個人事業主として鍵屋を行いたい人たちにとっては非常にメリットが大きいフランチャイズ加盟ですが、いくつかデメリットも存在します。デメリットとしては以下の点があげられます。
- ロイヤリティが発生する
- 基本的に親会社が定めているルールに従う必要がある
メリット・デメリット両方を考慮したうえで、検討してみましょう。
4.1 ロイヤリティが発生する
フランチャイズ加盟をして事業を行うと、ロイヤリティを支払う必要があります。ロイヤリティとは、商標やロゴの使用、経営ノウハウの指導や教育を継続的に受ける代わりに支払う対価を指します。ロイヤリティは、契約時に支払う加盟金とは別に、開業後に定期的に支払うものです。
ロイヤリティの割合は、親会社の方針や提供されるフランチャイズパッケージの内容によって異なります。主に以下のような種類があります。
- 売上歩合方式…売上に対して一定の割合をかけた金額で算出される方式。(例:売上200万円、ロイヤリティが10%の場合→200万×10%=20万円)
- 粗利分配方式…販売価格から仕入原価を引いた粗利益に、一定の割合をかけた金額で算出される方式(例:売上200万、仕入原価、50万、ロイヤリティが10%の場合→(200万-50万)×10%=15万円)
- 定額方式…毎月決まった金額を支払う方式
ロイヤリティの算出方法や割合はフランチャイズによって異なりますが、思うように利益が得られない場合はロイヤリティの支払いが大きな負担になってしまうこともあるでしょう。
4.2 基本的に親会社が定めているルールに従う必要がある
フランチャイズ加盟は、基本的に親会社が定めているルールに従う必要があります。親会社が提示するノウハウは標準化、システム化されているので、加盟店側がオリジナル性を加えられる余地は少ない可能性が高いです。また、契約も一律なので個別の希望は通りにくく、自分で創意工夫を行うことは難しいかもしれません。
また、人口の変化や他店の参入などで経営状態が悪くなった場合でも、フランチャイズ加盟店は状況に合わせて業態変更などを行っていくことが難しいです。事業をやめたいとなっても、途中解約時には解約金がかかる場合があるので注意が必要です。また、契約満了後に同業種の事業を立ち上げることを禁じているケースもあります。のちのち本部とトラブルになってしまうことがないよう、事前に確認しておくことが重要となるでしょう。
5.まとめ
本記事では、フランチャイズの概要やメリット・デメリットなどを解説しました。「個人事業主として鍵屋を行うのは難しそう」と感じる方にとって、フランチャイズ加盟は1つの良い手段です。しかし、フランチャイズ加盟のメリット・デメリット両方をきちんと把握した上で、検討をすることが重要となります。ぜひ自らの開業を良いものにするためにも、正しく情報を得て考えてみましょう。