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鍵屋の料金はどう決まるのか? 料金やお客様から依頼を受ける流れを解説
鍵屋という仕事は、鍵のトラブルや悩みを解決する非常に需要の高い業種となっています。鍵は私たちの資産や家族を守るために非常に重要であるため、人々は急なトラブルが起きたときに鍵屋に問い合わせて依頼を行います。
鍵屋は個人で仕事のしやすい業種でもあり、これから「鍵屋として仕事をしていこう」と考えている人も多いかもしれませんが、そこで考えなければいけないのが料金です。自社の作業料金が適切なものか、顧客に納得してもらえる料金かということを考えて、料金設定していく必要があります。
本記事では、鍵屋の相場料金や料金をどう決めていくのか、お客様から鍵に関する依頼を受ける流れについて解説ついて解説します。
【目次】
1.鍵屋の相場料金とは
2.鍵屋の料金はどのように定めればいいのか
2.1 鍵の種類
2.2 出張費
2.3 対応の時間
3.お客様から鍵に関する依頼を受ける流れ
3.1 電話などでお問い合わせをいただく
3.2 現地確認や事前の見積り
3.3 作業内容の説明・契約
3.4 作業実施
3.5 料金のお支払い
4.まとめ
1.鍵屋の相場料金とは
鍵屋として事業を始める際に料金を設定する場合は、鍵屋の相場料金を知っておくと良いでしょう。おおよそでも料金の相場を把握しておくことで、自分の料金設定が適切かを判断することができます。作業内容や鍵の種類などによって変動があるため一概には言えませんが、以下がおおよその料金です。
内容 |
相場料金 |
鍵を破壊せずに解錠のみ |
8,000円~15,000円 |
破壊開錠+鍵交換(刻みキー) |
15,000円~30,000円 |
破壊開錠+鍵交換(ディンプルキー) |
20,000円~35,000円 |
サムターン回し解錠 |
10,000円~20,000円 |
鍵交換のみ |
10,000円~15,000円+部品代 |
車やバイクの鍵 開錠 |
8,000円~10,000円 |
金庫の鍵開け |
10,000円~20,000円 |
鍵の作成(鍵穴も) |
15,000~25,000円 |
※出張料金含む
上記はあくまで相場料金で、鍵開けの対応が深夜であったり、対応場所が遠方や離島などであったりする場合、料金が割り増しされる場合もあります。
2.鍵屋の料金はどのように定めればいいのか
作業の内容によって鍵屋の料金は変わりますが、その他に料金はどのような要素で変動があるのでしょうか?ここからは以下の3つの要素について解説します。
- 鍵の種類
- 出張費
- 対応の時間
2.1 鍵の種類
一般的に防犯性が高い鍵は解錠するのが難しく、料金が高くなる傾向があります。また、防犯性や構造はメーカーやオプションによって異なり、同じ鍵の種類であっても鍵開けの料金が変化することがあるでしょう。
例えば、鍵の片面にギザギザがあるピンシリンダー錠や両面にギザギザがあるディスクシリンダー錠は比較的防犯性が低めで、解錠に手間がかからないので費用が安くなります。鍵の表面に丸いくぼみがたくさんついていて両面使うことができるディンプルシリンダー錠は、高いクラスの防犯性を誇りますが、その分費用が高くなる傾向にあります。近年ではこのディンプルシリンダー錠が主流となってきているため、お客様から「ディンプルシリンダー錠を開錠してほしい」といった依頼が来ても対応できるようにしておくといいでしょう。
2.2 出張費
鍵に関する依頼を業者に依頼する際、人件費やガソリン代などのコストがかかるため、出張費をお客様に請求します。依頼をいただいたお客様の場所によって変動があると思うので、きちんと出張した距離や利用したガソリン代などを計算して請求するようにしましょう。かなり遠方への出張や離島への出張などの場合は、追加で特別出張費をいただいてもいいでしょう。ただし、その場合はきちんと電話問い合わせなどの時点で伝えておく必要があります。後々特別出張費が必要なことを伝えると、お客様によってはトラブルになってしまうこともあります。不要なトラブルが起きないように、口頭での説明やホームページなどのへの記載をおこなっておくことが大切です。
2.3 対応の時間
多くの鍵屋は24時間365日対応していることが多いですが、対応の時間によっては特別料金を加算してもよいでしょう。例えば、深夜の対応となった場合、深夜の割案料金を設定する業者は非常に多いです。これは、労働基準法をもとにしていますが、労働基準法では深夜(22時~翌5時)賃金を25%上乗せすると規定されています。この深夜作業の人件費は、特別料金としてお客様に負担してもらうのが一般的です。
ちなみにこの対応の時間による特別料金も、口頭での説明やホームページなどのへの記載をおこなっておくようにしましょう。対応した後にお伝えするのはトラブルを引き起こしてしまう要因となります。
3.お客様から鍵に関する依頼を受ける流れ
作業の内容や鍵の種類など様々な要素で料金に変動がありますが、きちんとお客様から鍵に関する依頼を受ける流れを理解しておかなければ、スムーズに依頼を受けることは難しいかもしれません。きちんとご対応をしなければお客様からの信頼は得られない可能性が高いからです。ここからはお客様から鍵に関する依頼を受ける流れについて解説します。
- 電話などでお問い合わせをいただく
- 現地確認や事前の見積り
- 作業内容の説明・契約
- 作業実施
- 料金のお支払い
3.1 電話などでお問い合わせをいただく
まず、お客様は電話からのお問い合わせやWebからのお問い合わせを使って依頼をしてくるので、誠実に対応することを心がけましょう。顧客に対する対応は、その企業全体の仕事への姿勢をチェックできるポイントとなります。作業以外の部分でも判断されていることを意識した方がよいです。どのようなことで困っているのか、どのくらい料金がかかりそうか、どのくらいで現場に行くことができるかなどを確認してあげてください。
3.2 現地確認や事前の見積り
お問い合わせの時点で簡易的にどのくらい料金がかかるかは伝えていますが、実際に現場を見ないと判断はできません。現地確認をおこなって、作業内容や明確な金額をあらためてお伝えしましょう。最近は悪徳業者も多く、「実際に作業をおこなわなければ金額を出せない」と伝えて、後から高額な料金を請求するケースもあります。お客様を不安にさせないためにも、事前に正確な見積もりをおこなって料金を明瞭にし、安心して依頼をしていただくように心がけましょう。
3.3 作業内容の説明・契約
見積りについては「作業一式」のような曖昧な料金ではなく、具体的な施工内容や作業内容などをお伝えし、料金の根拠をお客様にきちんとお伝えしてあげましょう。作業内容や見積りの内訳を事前にしっかり顧客に説明できる業者は信頼されやすいです。きちんと作業内容の説明が実施できれば、お客様も納得したうえで契約をしてくれます。
3.4 作業実施
施工に関しての契約が締結したら、実際の作業に取りかかってください。やはりお客様が鍵屋に一番求めるものは、プロとしての知識や技術です。実際の施工を丁寧におこなわなければ、安心していただくことは難しいでしょう。お客様からヒアリングしたことをもとに、丁寧にご対応を進めるようにしましょう。
3.5 料金のお支払い
作業が完了したら、おこなった作業内容と作業箇所をお客様にお伝えして完了です。作業が完了したら、契約にのっとって料金のお支払いをしていただきましょう。特別出張費や時間他による特別料金がかかってしまう場合は、料金をいただく際ではなく、事前の見積りの時点でお伝えし、契約書にもきちんと記載しておく必要があるので注意しましょう。
4.まとめ
本記事では、鍵屋の相場料金や料金をどう決めていくのか、お客様から鍵に関する依頼を受ける流れについて解説しました。鍵屋は作業内容や鍵の種類、出張する場所、時間帯によって料金に変動があります。この料金の変動に関しては事前にお客様に明確に伝えておかなければトラブルとなってしまう恐れもあるので、きちんと明瞭にお伝えするようにしましょう。料金に関しても、実際の作業に関しても、クリーンにおこなうことがお客様から信頼されるポイントでもあるので、常に心掛けることをおすすめします。